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よくあるご質問メガネについて

監修 眼科専門医 川端 秀仁  (かわばた眼科)

Qメガネを掛けた時の目とメガネの間隔に、適正距離というものがありますか?
A

通常、メガネレンズと目の角膜頂点間の適正距離は12mmといわれています。

近視矯正の凹レンズの場合は、12mmより短いと実際の度数より強めになり、長いと弱めになります。つまり、遠くが見にくいようであれば、メガネを顔に押しつけて見ると少し見易くなります。

また、老視矯正用の凸レンズの場合は、短いと弱めになり、長いと強めになります。つまり、度が進んで字が読みにくくなったら、格好は悪いですが、メガネを少しずり落ち気味に掛けると読みやすくなります。

見るという点においてはもちろんですが、格好という点などから考えても、きちんと調整されたメガネを「適正距離でかける」ことがベストといえます。

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Q今まで使っていた近視のメガネが見にくくなったので、新しいメガネを作りました。今までのメガネは、もう掛けない方が、目には良いのでしょうか?
A

メガネは使用距離に合わせて度数の違うメガネを掛け替えることができれば、それが目には最も負担が少なく理想的といえます。

近視の人は、年齢やピント合わせの能力にもよりますが、度数の強いメガネで近くを見続けていると疲れてしまうことがあります。従って、新しいメガネはメインのメガネとして使用し、今までの度数の弱いメガネはパソコンや読書等で近くをずっと見続ける時に使用すると良いでしょう。

(ちなみに遠視の人は、常に調節を駆使して物を見続けている状態にあるので、目が疲れやすいといえます。こんな方は、常にご自分にピッタリあったメガネを掛ける方が良いといえます。)

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Qメガネのフィッティング(掛け具合 合わせ)の重要性とは・・・?
A

一般的にメガネのフィッティング(掛け具合 合わせ)は、「長い時間掛けてもズレ落ちない、耳や鼻が痛くならず掛け心地を良くすること」に代表されますが、その他にも重要な役割・目的があります。

メガネフィッティング(掛け具合 合わせ)の役割・目的

  1. 1. 視力矯正効果が最大限に生かせる状態にメガネが保持されていること。

    メガネの左右高さが位置の違い、眼とレンズ間の距離、またレンズの顔に対する傾斜角によって、視力の矯正効果に違いが出てきます。

  2. 2. 掛け心地が良く、長い時間使用しても装用感に変化がないこと。

    直接メガネが触れる部分(耳・鼻・側頭部など)に痛みや圧迫感がなく、長時間使用してもメガネのズレ落ちがなく、掛け心地よく使用できることが大切です。

  3. 3. メガネを掛けた外観(見た目)が良いこと。

    メガネが顔の適正な位置に配置され、左右レンズの傾き、テンプル(つる)の開き具合のバランスなどが、見た目に違和感なく、きれいな状態で顔に固定されていることが大切です。

  • 上記にように、メガネのフィッティングには掛け具合を良くする事以外に、メガネをしての視力矯正効果を維持することや、メガネの装用時の外観を良くすることなどの役割も持っています。
  • フィッティングは、快適なメガネ(1~良い見え具合、2~良い掛け心地、3~良い見た目)を維持するとても重要な作業です。メガネご購入時には、眼鏡店でしっかりとフィッティングをしていただいて下さい。
  • また、メガネを使用していると、つるが拡がったり歪んだりすることが必ず出てきます。その際にはメガネ購入店に再度フィッティングをお願いすると良いでしょう。

和真メガネでは、自店でのご購入の如何にかかわらず、無料でフィッティングを行っております。お気軽にご来店下さい。

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Qメガネをかけると、度が進みますか?
A

メガネをかけている、いない、あるいはかけたり外したりしているということと、度の進行との関連についてはよく言われますが、それを証明する根拠も、否定する根拠も今のところ充分ではありません。どちらかというと、メガネのかけ外しと度の進行との関連は無い、と考える眼科医の方が多いようです。したがって、この問題については、余り神経質に考えない方が良いでしょう。大切なことは、きちんと目を検査して使用目的に合った適正なメガネを、必要に応じて掛けるということでしょう。それでは、近視や老視といった目のタイプ別にもう少し話を進めましょう。

近視の場合、小学校入学以後に近視になった後天性近視の人は、だいたい20代前半位まで進行する傾向があります。小学校低学年以前から近視だった先天性近視の人は、何才くらいまで度が進むのかはっきり分かりません。また、長時間のパソコン作業のように、近業で目を酷使する環境にある人は、年齢に関係なく進行する傾向があります。そのような人は、休憩時間に意識的に遠くを見て目を休ませましょう。近視を少しでも進ませないためには、遠くを見ることが最も効果的です。近視は、遠くが見にくいだけで近くは見えます。教室の黒板の字や運転中の道路標識が見にくいだけで、普段の生活では支障のない程度の軽い近視でしたら、普段や近くを見る時はメガネはかけずに、遠くを見る時だけかければ良いでしょう。

老視の場合、早くからメガネをかけると度が進むと思って我慢している人がいます。これは、かける前は無理をして見ていたのが、かけると楽に見えるようになりメガネが手放せなくなるためそのように思うのであり、かけたから進むのではありません。老視は、多少の個人差はあっても40代から60代にかけて誰でも同じように進行します。我慢を続けても頭痛や肩凝りの原因になったりするので、検査をして目に合ったメガネをかけた方が良いでしょう。

遠視の場合は、近視ほど視力が低下しないので余り不自由を感じないことが多いのですが、メガネをかけていないと遠くを見ても近くを見ても目に負担をかけて疲れる(近くを見る時の方が負担が大きい)ので、メガネは常用するべきです。尚、幼児や子供の遠視の場合は、概して視力低下は軽度ではなく、この場合の遠視矯正のメガネは、弱視にならないように(正常な視力の発達を促すために)かける治療用メガネなので、常用させなければいけません。

乱視の場合も、かけていないと、視力低下だけでなく目に負担をかけて疲れるので、常用した方が良いでしょう。

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Q自分の顔に合ったメガネはどうやって選べばいいの?
A

メガネを購入される時、どんなデザインのメガネを選べばいいのか迷ってしまう事はありませんか?メガネフレーム自体、最近の流行を反映して形・素材・色等に多種多様の商品が発売され、店頭に並んでいます。その中で、自分に似合う1本を選ぶ事は、なかなか大変な事といえます。また、メガネの場合にはフレームの他にレンズという大切な要素も考えなければなりませんが、ここでは顔型によるフレーム選びの基本をご紹介します。初めにご自分の顔のタイプをつかんでください。(眉から顎先までを顔と考えてください。顔のイメージを造るのは、主に長さ(縦方向)と肉付き(横幅)です。これを基準として顔を4つのタイプに分類し、似合うメガネを探して見ましょう。
メガネ選びのポイントとして

  • 面長(長く、ほっそりした顔)・・・バランスよく上下が細すぎない・淡いカラーのフレーム
  • 大きい顔(長く、ふっくらした顔)・・・引き締め効果のあるフルリム・太めや角のある濃いカラーのフレーム
  • 小さい顔(短く、ほっそりした顔)・・・メガネの印象を控えめに。小さく淡いカラー・目立ちにくいフレーム
  • 丸顔(短く、ふっくらした顔)・・・丸さをカバーするため、シャープで縦幅が細め、ポイントが上にあるフレーム

次に、メガネのサイズ合わせの基本は、顔型とのバランスがポイントとなります。

  • 横幅合わせ

    フレームの横幅の長さは、顔の横幅で一番張っているところの長さ(フェイスライン)と同じか、やや狭いものを選びます。

  • 縦幅合わせ

    メガネの上下幅のサイズを、眉から顎先までの長さの1/3位に。

  • * 眉合わせ:眉とフレームの上部形状とを合わせると違和感が少なくなります。
  • * フレームが大きすぎても小さすぎても、顔が実際より大きく、または小さく見えてしまいます。

フレーム形状で顔型を補正し、仮のフェイスラインを演出します。(眼の錯覚を利用)フレームのサイドからアンダーラインにかけて

  • フレームに丸みのあるもの

    ふっくらと見せる効果があります。(優しさ、温かみを与えます)

  • フレームが角張っているもの

    ほっそり見せる引き締め効果があります。(シャープさスマートさがでる)

  • * フレームのブリッジ(鼻の部分、左右の玉型を繋ぐ部分)やテンプル(メガネのつる)の位置によっても印象が変化します。

以上を、ご参考にフレームをお選び下さい。尚、上記はあくまでも顔型による基本的な考え方となります。この他に、眉や目や鼻の形状、及び肌色との対比による選び方等々があります。

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Q子供(幼児~小学校低学年)のメガネを選ぶ際のポイントを教えて!
A

大人のメガネは、比較的、ファッション性やデザインの良さ等がメガネ選びのポイントとなりますが、育ち盛りで活動的な子供のメガネは、何よりも安全性、耐久性、ズリ落ちにくさの点で優れていることが大切です。それでは、以下に、いくつかのメガネ選びのポイントを紹介しましょう。

フレーム選びのポイント

  1. 1. 子供の顔のつくりは、成人とは異なる要素が沢山あります。成人と比べると、まず鼻筋が完成していません。また、顔の縦横バランスは横が長めで、横幅に対して左右の目の距離が狭く、耳の位置も、目の位置に対してやや低めで左右の高さも異なり気味です。したがって、単に大人用フレームの小さいサイズのものでは、子供の顔にはうまくフィットさせられません。うまくフィットしないズリ落ち気味のメガネでは、性能上最も大切なレンズの光学中心と瞳の位置がずれて、矯正視力の低下と疲労を招くことになります。したがって、以上のような子供の顔のつくりを考慮して開発された、子供用専用フレームを選ぶと良いでしょう。フレームサイズは、掛けてみて、つるがこめかみ部分を圧迫せず適度な圧力で密着していて、耳までのつるの長さがぴったりとしたものが良いでしょう。
  2. 2. 鼻に当たる部分がズリ落ち防止機構(特殊形状やシリコン素材使用)になっていたり、耳にかかる部分が巻きつる機構のフレームの方が、よくフィットします。
  3. 3. 金属部分等に角張った部分が無く、曲面で滑らかなフレームが安全上良いでしょう。
  4. 4. 上記の機能をなるべく満たしたフレームの中から、本人が興味を持って掛けたくなったもの(デザイン・カラー・キャラクター物等)を選ぶことが大切です

* 本人が気に入っていないと、掛けなくなってしまいます。

フレーム商品情報

  1. 1. 超弾性フレーム・・・衝突時の衝撃を吸収し、顔に傷がつくのを防ぎます。また、無理な力が加わり曲がってもゴムのように元の形状に戻るので、掛け心地が変わりません。
  2. 2. バネ丁番フレーム・・・丁番(つるの付け根)部分にバネ性を持たせ、常に一定の力でメガネを保持するので掛け心地が良く、何かにぶつかってもフレームが変形しにくくなっています。

レンズ選びのポイント

レンズは、安全性が第一です。レンズ破損による、眼球や顔へのけがの事例が多く報告されています。そこでお勧めしたいのがプラスチック素材のレンズです。このレンズは、ガラスレンズより割れにくく、安全で、しかも重さも約半分と軽く、メガネのズリ落ちも少なくなります。ころんだりぶつかったりといったことが多いような使用状況であれば、プラスチックレンズの中でも特に割れにくいポリカーボネイト素材がお勧めです。プラスチックレンズはガラスレンズよりもやや傷が付きやすのが欠点ですが、子供の場合は、比較的短期間で度数変化(=レンズ交換)する事が多いので、やはり、安全性重視でプラスチックレンズが良いでしょう。また、オプションとして、目に有害な紫外線をほぼ完全にカットする“UVカット加工”や、レンズを割れにくくし更に安全性を向上させる“耐衝撃性向上コート”などもお勧めです。

Qコンタクトレンズにすれば、もうメガネは必要ありませんか?
A

メガネは、コンタクトレンズのサポート役として必要です。目の調子が悪くなってしまった時には、無理してコンタクトレンズを装用せず、眼科医の診察を受けなければなりません。そのような時、ある程度視力のでるメガネを持っていないと、外出もできないということになってしまいます。
睡眠中に、地震、火事などの非常事態が起こり、すぐに避難しなければならないときにも、コンタクトレンズを目に入れている余裕はありません。このように、いざという時にも、素早く掛けられるので、コンタクトレンズだけではなくメガネも用意しておく必要があります。
また、40歳以上で長い間コンタクトレンズを装用している人の場合は、角膜の機能(特に角膜内皮細胞の密度および形の変化が起きて)が低下してくるため、コンタクトレンズの長時間装用は、徐々にさけるようにしなければなりません。そのような意味でも、メガネはサポート役として必要です。

視力検査は、午前中の方が良いといわれましたが、何故ですか?
充分に睡眠をとってすがすがしい目覚めを迎えた朝と、一日中仕事をして疲れ切った夜の目では目の疲労が違うため、当然ながら、夜の方が視力が出にくくなりがちです。そのような意味で、視力検査は、疲労が少ないと思われる午前中に受けた方が良いといえます。

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Qメガネ取扱いの注意点には、どんなことがありますか?
A

メガネの掛け外し

メガネの掛け外しは、手でつるの部分をもって両手で行って下さい。

メガネの保管

はずした後はなるべくメガネケースに入れて保管して下さい。机の上などに置くときは、レンズを上向きに置いてください。レンズを下にしておくと、レンズに傷がつきます。また、プラスチックレンズはレンズ表面のコーティングが熱に弱いので、高温となる場所(車の中、風呂場など)での使用、保管は行わないようにして下さい。

レンズの手入れ

レンズが汚れた時は、水で濯いでからティッシュペーパーで拭いて下さい。その際、濡れたまま放置しますと、水滴がシミになりとれなくなるので注意して下さい。
(水で濯がず乾拭きを行うと、摩擦で傷になりやすいので、極力、水で濯いでから拭くようにして下さい。)油汚れがひどい場合は、中性洗剤を水で薄く溶き、レンズ面を指で軽く擦り、最後は水道水で濯いでティッシュペーパーで拭いて下さい。

プラスチックレンズ表面のコーティングは、熱の他に酸性・アルカリ性の化学製品に弱い面があります。家庭内で注意が必要なものとしては、カビ取り剤・漂白剤などの比較的強いアルカリ性化学製品があげられます。
また、温泉はアルカリ性が強いところが多いため、プラスチックレンズのメガネをかけての入浴は避けた方が良いでしょう。

フレームの手入れ

フレームは、顔に直接当たる部分を中心に、外したら拭く習慣を心がけて下さい。鼻部の汚れは、毛の柔らかい歯ブラシを使って水で軽く洗うときれいになります。

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Qメガネフレームには、どのような素材が使用されているのですか?
A

日本のメガネフレーム素材は、大まかに「メタル」と「プラスチック」に大別されます。

  • 「メタル」は軽量で耐蝕性に優れたチタンが主流で、他にニッケル合金・銅合金・金合金などが使用されています。
  • 「プラスチック」は以前はセルロイドが使用されていましたが、燃えやすいという欠点があるため、現在では燃えにくいアセテートが主流となっています。ただ、昔の名残で「プラスチックフレーム」は、今でも総称で「セルフレーム」と呼ぶことも多いようです。

また、「メタル」と「プラスチック」以外の天然素材では、高級品の鼈甲(べっこう)が有名ですが、最近では水牛(バッファローホーン)・皮革(レザー)・木(ウッド)・竹(バンブー)など様々な素材が登場しています。
このため、メガネをファッションアイテムとして捉え、色々なタイプのメガネの掛け替えを楽しむ人たちが増えているようです。

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Qメガネフレームにおけるニッケルアレルギーについて教えて下さい。
A

「ニッケルアレルギー」は金属アレルギーの一種で、汗でイオン化したニッケルが皮膚内に入り込み、その拒絶反応から赤みや水泡・かゆみの強い湿疹ができるものです。
長く使用してきて問題の無かったメガネフレームや腕時計・ピアス等が原因となり、何の兆候もなく突然発症するのが大きな特徴です。
医学的な専門用語は「接触皮膚炎」であり、その原因となるものは金属の他には、植物・医薬品・化粧品・整髪料等があげられます。

「金属アレルギー」の原因として最も多いのはニッケルで、他にコバルト・クロム・水銀等があります。アレルギーになりにくいといわれる金やチタンでも、ごくまれに皮膚炎の原因になることもあるのです。最もアレルギーに結びつきやすく、表題でもある「ニッケル」については、メガネにも関係の深い金属です。長い間、ニッケルはメガネフレームにおいては合金の形で素材として、またメッキ材や金メッキの下地メッキ材として用いられてきました。
しかし、最近ではアレルギー対策として、パラジウム等をメッキ材に用いたり、素材そのものにニッケルを含まない「ニッケルフリー」の商品が多く出回るようになってきています。
店頭のメガネフレームにおいては、ニッケルフリーの表示があるもの、無い物が混在していまることがほとんどです。アレルギーのご心配がある方のメガネ選びの際には、店頭の販売員等にご相談頂くことをお勧めします。

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Qメガネのフレームにもサイズがあるのでしょうか?
A

フレームにも「54□18-140」といったサイズ表示があり、耳にかかるつるの部分(テンプル)の内側などに記されています。
□は、ボクシングシステムで計測されたサイズ表示であることを意味しています。
ボクシングシステムとは、計測手法において、レンズの玉型をすっぽり囲う四角形の箱(BOX)を作ることから命名されています。
「54」は玉型を囲った四角形の水平方向の長さ(レンズ片玉の横幅)を、「18」は左右の四角形の間隔(鼻幅~左右のレンズをつなぐブリッジ部分の長さ)を、「180」はテンプルの長さをそれぞれミリ単位で表しています。

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Qメガネレンズを選ぶ際のポイントを教えて下さい。
A

メガネレンズは大きく分けると、ガラスとプラスチックに分類されます。
その各素材の中でも、以下の大きな3つの要素によりその性能が決定されます。
メガネレンズの基本的3要素

  1. 1. 屈折率
  2. 2. アッベ数
  3. 3. 比重

今回は上記要素のうち、お客様が実際眼にしたり、耳にしたりする機会が多く、店頭でレンズ決定する際に目安となる「屈折率」について簡単にご説明いたします。

屈折率とは・・・

光は違った物質に入ることによって、曲がる性質をもっています。この現象は「光の屈折」と呼ばれ、この屈折の割合を示す量を「屈折率」と言います。
メガネレンズに表示されている「屈折率」の数値が大きいほど薄型のレンズということになります。
では、屈折率が大きければ全て良いかというと、そうではありません。
一長一短という事実はレンズにもあてはまる訳で、フレームの玉型やサイズ・個々人の度数等により「薄いけれど重い」などということも起こりうるのです。
ですから実際に店頭でレンズを選ぶにあたっては、ぜひ販売員とご相談下さい。
お選びになったフレームのデザインや素材、玉型の大きさ、そして各個人の度数等を考え合わせて「最適なレンズ」選びをお手伝いいたします。現在お使いのメガネレンズとの比較や長・短所等も考え合わせながらお選びいただくことが、レンズ選びのポイントともいえます。

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Q非球面レンズとは、どのようなものですか?
A

眼鏡店で店員から「メガネレンズには球面タイプのものと非球面タイプのものがあります。」とか、「非球面レンズは、少々値段が高くなりますが、歪みが少なくレンズ厚も薄くなります。」等の説明を受けた経験をお待ちの方も多いはずです。
今回はその非球面レンズについて解説しますが、一般の方に分かりやすくする為に厳密にいえば不正確な表現となる場合もありますので、予めご了承下さい。
レンズを通して物を見ると、真っ直ぐなはずの線が曲がって見えたり、真四角なはずの形が樽型に見えたりすることがあります。この様に歪(ゆが)みのでることを収差(しゅうさ)と言います。収差には大別して、5種類ありますが、下図はその内のひとつである歪曲(わいきょく)収差の例です。

これら5種類のレンズ収差を、1枚のメガネレンズ(レンズの表側と裏側の2面)で取り去ることは出来ません。カメラに詳しい方ならご存じのように、中級機種以上なら少なくとも3枚以上のレンズが組み合わさっているはずです。レンズは1枚よりも2枚、3枚と重ねた方が、各種の収差を取り除けるのです。ただ、残念なことにメガネレンズは、顔に掛けるものですから1枚にせざるを得ません。従って、収差は残ります。
さて、以上の前知識を持って頂いた上で、本題の非球面レンズに入りますが、非球面を知るためにはまず、球面及び、球面レンズとは何かを知っておく必要があります。
透明なガラス玉(球)を思い浮かべて下さい。この球の湾曲した表面を球面といい、この面は、縦方向・横方向とも同じ半径の曲面を持っています。
この球の一部を切り取ったものが、球面凸レンズとなります。

次に非球面レンズですが、書いて字のごとく球面でないレンズを言います。
非球面レンズは、球面レンズより、設計が複雑であり、製造コストも高くつきます。にもかかわらず非球面レンズが何故必要なのかと言うと、最初に説明させていただいた物の見え方を悪くするレンズの収差が、球面レンズよりもはるかに非球面レンズの方が少なくなるからなのです。もちろん、非球面レンズにしたからといって「収差」が100%取り除かれる訳ではありませんが、相当量改善されるため、自然(肉眼)に近い視界が得られます。尚、非球面レンズにすると、レンズが薄く・軽くなると説明するケースも良くあります。これは、非球面にすると同じ度数を作る場合、レンズの湾曲が浅くて済むので、レンズ全体の厚みも薄く仕上がります。

最後に、初めて非球面レンズをご使用になる方へのアドバイスを・・・。
球面レンズを長く使用していた方が非球面レンズに変えた場合、当初違和感を感じる場合があります。例えば、レンズの周辺部を通して物を見ると、度が弱く感じられる・視力が低下する・ボケる等です。この理由は、今まで使用の球面レンズの収差により、レンズ周辺では必要以上の強い度数となっており、眼がその度数に慣れてしまった事が原因と考えられます。非球面レンズは、収差を抑えた設計となっているので、レンズ周辺部でも度数は強くならない為、比較の問題で度が弱く感じられるのです。但し、こういったケースも2~3週間で慣れる場合がほとんどです。
現在、市販されている非球面レンズは、設計の違いにより3種類に分けられます。以下、簡単にそれぞれの設計による性能の違いを表にしました。非球面レンズを選ぶ際の参考にして下さい。

設計タイプ レンズの薄さ 歪みの少なさ レンズの特徴

外面タイプ

レンズの外面(オモテ側)を非球面としたレンズ

★★ ★★★ 球面レンズよりも厚み・歪みの点で優れた効果を発揮します。

内面タイプ

レンズの内面(ウラ側)を非球面としたレンズ

★★★ ★★★ 外面非球面設計の特徴に加え、レンズ周辺部の見え方が非常にシャープ。乱視の強い人には、特にお勧めです。

両面タイプ

レンズの外面・内面とも非球面としたレンズ

★★★
★★
★★★
★★
外面・内面の良さを合わせた最高級レンズ。
値段が高いのが難点ですが、薄さ・歪みの少なさは外面・内面タイプとは比較にならないくらい良いレンズです。

* ★の比較は、同一レンズ素材での各設計による比較となっており、★の数が多いほど優れています。

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Qメガネのレンズ表面のコート膜が少しずつはがれてきてしまいました。
A

残念ながら、はがれてしまったレンズの反射防止コート膜を修復することは困難です。反射防止コート付きのプラスチックレンズは、硬い布や汚れた布で強く拭いたり、サウナや真夏の車内のような高温の場所での使用・保管によって表面のコート膜がはがれてしまうことがあるので注意が必要です。
また、最近の情報(日本医用光学機器工業会のメガネレンズに関する報告)では、ごく身近な家庭の化学製品のアルカリや酸も、コート膜のはがれの原因になっているようです(中性であればコート膜に影響はありません)。特に、レンズに傷がついている場合は気をつけたいものです。それでは、注意が必要な製品をいくつか紹介しましょう。

まず、石鹸関係は洗濯石鹸も含めてほとんどが脂肪酸ナトリウムが主成分となっているため、pH10前後(pHは7のとき中性で、7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性)の弱アルカリ性となります。ハンドソープ、ボディソープ、洗顔フォーム等もほとんどが脂肪酸カリウムが主成分で、やはりpH10前後の弱アルカリ性となります。したがって、これらの製品でメガネを洗浄することは避けた方が良いでしょう。シャンプーについてはほとんどの製品が中性のようですが、リンスについては一部酸性の強いものもあるようです。また、薬用入浴剤はpH8~9くらいの弱アルカリ性の製品が多いようですが、お湯に溶かして使用するという点で、プラスチックレンズの場合は要注意です。したがって、温泉(・・・アルカリ性の場合が非常に多いので)に入る時も、コート膜がはがれてもかまわないようなメガネに掛け替えた方が良いでしょう。

その他で要注意なのは、カビ取り剤、パイプの洗浄剤、窓ガラスの洗剤、漂白剤等で、これらはpH12~14くらいの強いアルカリ性です。これらがメガネのレンズに付着した時は、すぐに水で洗浄するべきでしょう。
家庭でメガネを洗浄する時は、水洗いしティッシュで拭き取るのが基本ですが、汚れが取れにくい場合は、中性の表示のある製品(台所の中性洗剤等)を使用し、水ですすぐと良いでしょう。

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Qサングラスは、レンズの色が濃いほど紫外線を防ぐのですか?
A

サングラスの色の濃さは、単に強い光から眼を守る(眩しさよけ)効果だけで、紫外線(UV)カット効果はありません。色が濃くなればなるほど、眩しさよけの効果は高くなりますが、暗くなるために色の薄いレンズをしている時よりも瞳孔(瞳)が開き、有害な紫外線を眼に多く取り込んでしまう結果となります。

従って、色の濃いサングラスでもUVカットを施していないレンズを使用しているサングラスは、紫外線を眼に大量に取り込んでしまうため、眼の保護の意味ではかえって悪影響を与えてしまいます。
夏場にサングラスを購入する際は、色の濃さよりも紫外線カット機能の有無を確認してから購入する事をお勧めします。

ちなみに、現在販売されているメガネプラスチックレンズは、ほとんどのものが無色でも紫外線カットを施すことがオプションで可能となっています。(新型のレンズは標準装備のものが多くなっています。)
メガネをお作りになるときは、眼の保護の意味で、無色レンズにも紫外線カットレンズをお選びいただくことをお勧めします。

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Qメガネレンズの「反射防止コーティング」とは、どんなものですか?
A

メガネレンズの反射防止コーティングとは、レンズの表面にフッ化マグネシウムなどの屈折率の低い物質の薄い膜を張り、レンズ表面の光の反射を大幅に減らして透過率を高めることを言います。

メガネを掛けていない場合は100%の光が眼に到達しますが、反射防止コーティングをしていないノンコートレンズはメガネを掛けていると、レンズの表面で4%さらに裏面で4%の計8%の光が反射してしまいます。
つまり、ノンコートレンズの場合は、レンズを透過できる光は92%で、8%の光がゴースト(二重像・幽霊像)やチラツキを生じさせ、眼の疲れの原因となってしまうことがあります。

ちなみに現在では、一般に販売されているレンズでもマルチコートと呼ばれる反射防止コーティングが施されていることが多く、このマルチコートは、レンズの種類によって多少の違いはありますが、ほぼ99%の光を透過させるので、ゴーストやチラツキは、ほとんど生じません。

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QUVカットレンズとはどのようなものですか?
A

地球をとりまく、オゾン層は、太陽から降りそそぐ有害な紫外線から私たちを守ってくれます。ところが近年、そのオゾン層の破壊が進み、紫外線の人体への様々な影響が心配されています。紫外線は、波長の長い順にUV-A、B、Cの3つに分けられます。この内、UV-Cは最も有害ですが、オゾン層で反射されるため地表には届きません。地表に届く紫外線の約97%を占めるUV-Aは、人体への影響はそれほど強くありませんが、長時間の被爆により白内障や黄斑部の障害を引き起こすと言われています。UV-Bはオゾン層でほとんど吸収され、地表に届く紫外線の3%程でしかありませんが、人体への影響力はUV-Aの100~1000倍と言われており、角膜炎や眼瞼ガンを引き起こすと言われております。最近のオゾン層破壊により、UV-Bの地表への到達量は高まってきており注意が必要です。
紫外線被爆による皮膚ガンの発症率が高いオーストラリアでは、児童(皮膚の薄い幼少時の被爆の予防が特に重要)を紫外線被爆から守るための3S運動(SLIP:シャツを着る、SLAP:帽子をかぶる、SLOP:日焼け防止クリームを塗る)が政府支援のもとに行われており、外出時のサングラスの着用も指導されています。
現在日本では、肌のシミ、シワ、クスミ、あるいは皮膚ガンの予防といった観点から、化粧品や衣類などの様々なUVカット製品が開発されています。メガネにおいても、UV-A、B共にカットできるUVカットレンズが発売されています。眼に障害を起こすおそれのある紫外線から眼を守るという観点から、日常使用するメガネに、お勧めしたいレンズと言えます。
このように、スキーや積雪期の登山の際は、眩しさ防止ということよりも、むしろ紫外線から眼を守るという意味で、UVカットレンズを使用したサングラスの着用をお勧めします。UVカット機能が無く着色だけしてあるレンズ(レンズの色の濃さとUVカット効果は全く関係ありません)は、眩しさは防ぎますが、暗くなったために普段より広がった瞳孔に紫外線が大量に入り込むので、かえって眼に良くありません。
また参考までに、スキー場では、太陽光からの紫外線と雪面からの間接的な紫外線のエネルギーが強力なため、雪眼炎(セツガンエン)という角膜上皮の炎症を起こすことがあります。これは、俗に雪目(ユキメ)と呼ばれています。雪目は、眼が大量の紫外線を浴びて、8時間位後に急に発病するのが普通です。昼間スキーを楽しんで、夜中に発病するということになります。激痛とともに、結膜が充血し、眩しがったり、涙が出たりします。昼間の疲れで眠っていても、痛みで眼が覚めてしまいます。ただし、眼科へ行って処置してもらえば、2~3日で治ります。

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Qメガネレンズのカラーによって、見え方などにどんな違いがでるの?
A

レンズカラーには、カラーの種類によって、コントラストが高まってモノがはっきり見えたり表情が明るく見えたりといった「カラー特性の違い」があります。
それではTPOに合わせてレンズカラーを選び、メガネライフを楽しんでいただけるよう、代表的なカラーについてその特性をご紹介しましょう。

  • グレー
    • レンズを通して見ても、裸眼で見たのに最も近い自然な色調が得られます。
    • 顔の彫りを深く見せるシャドー効果があります。
    • シックで知的な印象を与えます。
  • イエロー
    • ヘイズカット(もやをカットし、コントラストを高める)効果が高く、明るく鮮明な視界が得られるので、テニスや野球あるいは射撃といったスポーツに適しています。

      * 但し、濃くしても眩しさよけの効果は、ほとんど期待できません。

  • ブラウン
    • ヘイズカット効果があり、明るく暖かい視界を保てます。
    • シックで優しい印象を与えます。
  • ブルー/グリーン
    • 室内照明の反射やちらつきを抑え、パソコン作業等での眼の疲れを和らげます。
    • 知的でさわやかな印象を与えます。
  • ピンク
    • 健康的でイキイキとした肌に見せ、目元も美しく見えます。
  • バイオレット/パープル
    • 上品さとやさしい印象を与えます。

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Q人類は、いつからメガネを掛けるようになったのですか?
A

メガネについての最も古い文献は、遠く中国の孔子の書に見られます。また、13世紀末に中国へ渡来したマルコ・ポーロの「東方見聞録」にも、すでにメガネを掛けた人について記載がみられるなど、メガネの発祥地は中国ではないかと言われています。また、イギリスのロジャー・ベーコン(西暦1214~1294年)の著書には、凸レンズの拡大力の説明や、それを老眼鏡として使用していたことが記載されています。
つまり、この当時から世界のあちこちでメガネが使用されていた可能性があるものと考えられています。
その後、本格的にメガネが普及し始めたのは13世紀後半から14世紀にかけてであり、その中心的役割をイタリアが果たしました。当時、イタリアでは11世紀から13世紀にかけて計8回の十字軍遠征が行われており、ローマ教皇の命のもとに行われたこの十字軍遠征の失敗が、実はメガネの普及にとって大きな意味がありました。つまり、ローマ教皇権の失墜によって、それまでキリスト教の名のもとに抑圧されていた自由な精神活動や自然科学に対する研究が束縛を受けることなく自由に行えるようになったのです。また、東西の文化交流により、ロジャー・ベーコンの著書が広く見聞できるような新しい時代が到来し、読書の為のメガネが強く求められるようになったのです。
その後、ガラス工業の発達により、メガネレンズの材料であるガラスが大量に供給できるようになり、1450年にはグーテンベルクが活版印刷技術を発明し、書物の大量生産が初めて可能になりました。そして、書物の広がりがそのまま読書層の広がりとなり、老眼鏡の需要を飛躍的に高める原因となりました。ただし、初期の老眼鏡は凸レンズを利用したものがほとんどで、凹レンズのメガネが作られるようになったのは15世紀末になってからのことでした。
それでは、日本に最初にメガネが渡来したのはいつ頃だったのでしょうか?
史実によると1551年に宣教師だったフランシスコ・ザビエルが、当時、周防の国山口の城主だった大内義隆に献上したのが始まりであると伝えられています。そして、江戸時代に入ると国産のメガネが作られ初め、大名や知識階級にはかなり普及したものとみられています。江戸時代に使用されていたメガネとして最も有名なのは、静岡県久能山の東照宮に保存されている徳川家康愛用のメガネで、稚拙な製法ながら、鼈甲で出来ています。また、使用されているレンズが凸レンズであることから、老眼鏡として用いられた物と推定されています。

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