2015年2月21日 11:12アイウェアとしてのCAZAL。

 知らない事は恥ではないのですが、自分の知っている事が全てでは無い。

なので常に勉強する。

知らない事や疑問をとことん調べつくす。

そんな謙虚な姿勢って大切。

 

 こんにちは、Umibouzuです。

 みなさん、「メガネ」あるいは「眼鏡」と言われて連想するものはなんでしょうか?

おそらく「視力を改善(矯正)するもの」や「眼を保護するもの」、あるいは「疲れを軽減させるもの」と言った答えが返って来るのではないでしょうか。

この答えでもちろん正解。

 

しかしCAZALに関してはちょっと違うかもしれません。

もちろん度入りメガネとして使う事を考えて製品化されており、当店でも数多くの方がメガネとして購入して頂いております。

でも当店では度無しで販売する機会が非常に多いのも事実です。

その際、レンズの入れ替えはしません。

 

通常メガネフレームを度無し(伊達メガネ)で使う際に、クリアレンズへの入れ替えは必要な事になります。

お店で並んでいる眼鏡用の枠にはダミーレンズ(またはデモレンズ)と呼ばれるものが入っていますが、これはフレームの型崩れ防止、あるいはレンズが入った際のイメージが分かりにくいから等の理由で組み込まれている『レンズ風の透明な薄い板』だからです。

したがって外れることも当然ありますし、一番問題なのはゆがみが強くまた表面に反射防止コートを施さずにいるため、見え方が非常に悪くなる事。

使用中人とぶつかればレンズが外れて怪我をする恐れもありますし、他店での購入のお客様でしたが見え方が原因で頭が痛くなったと言いつつご来店されたケースもありました。

当店ではその旨をご説明し、度付き用レンズと同じ素材を使用した『度無しレンズ』を加工してお渡しする事を基本としています。

(それでもダミーと言う方にはご説明のうえ販売しますが・・・)

 

 ではなぜCAZALだけは許されるのか。

ここで先に注意しておかなければならないのは、《CAZALでもLEGENDSシリーズとして販売されている現行モデルのみ》と言う事。

1970年代から1980年代に発売されたいわゆる「ヴィンテージ」ものとは違います。また、現行CAZALでも、メガネ用として販売されている『通常ライン』と呼ばれるものもは、透明レンズであってもこちらはダミーレンズになります。

さていよいよ本題の理由ですが、LEGENDSシリーズは復刻するにあたり《1980年代のヒップホップを愛する人々が度付きレンズに交換することが前提のダミーレンズを、その上にプリントされた『CAZAL』文字を残したくあえてそのまま使用していた経緯があり、そのイメージを再現するために度付き用レンズと同じ素材のCR‐39を使用しリリースした》から。

またここで一番重要な《CAZAL》の白文字もダミーレンズのそれと違い剥がれにくい印刷になっています。

ドイツCAZAL本社が、入れ替え後は捨てられる運命にあるダミーレンズを『そのまま使用しても問題が無いようにちゃんと生産した製品=CAZAL クリアレンズ』と言う事です。

 

CAZALをただの視力矯正装具としてみるか。

あるいはCAZALをアイウェア、ファッションアイテムの一つとしてみるか。

もちろんUmibouzuは後者。

 

そんな違いがある事を知らない眼鏡屋がまだまだ多いのがとても寂しいですね。

DSC_CAZAL670クリアレンズ仕様.JPG

 

 

 

 

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